前回に続いて岡田先生からお借りしている写真集から
今日はロバート・フランク
彼は1924年にスイス チューリッヒで生まれ
23歳でアメリカに移住
ハーバース・バザーなどのファッション写真に関わった後にフリーとなった写真家です .
彼の有名な写真集には”The Americans”という
アメリカ全土の撮影旅行で撮った写真を編集して
1958年に初版が発行されたものがあります .
でも 今日私が手にしたのは”London/Wales”という写真集です .
ここに掲載されているのは彼が1950年代初頭に
ロンドンとウェールズを旅して
出会った瞬間を撮影した写真です。
フィリップ・ブルックマンによって編集
SCALOから出版されたこの本は
ロンドンとウェールズ , バンカーと鉱夫
文化も言葉も違う二つの街の姿を
あたかも対比させたような形になっています .
ページをめくっていて気になったのはこの写真 .
ロンドンの公園 カップルであるいはグループでそぞろ歩く人々
遠くの空は霧で白んでいる
その中で長い影を落としながら
ステッキ片手に一人で立っている山高帽の紳士
なぜか木の幹を抱えている
なんだか不思議なポーズですよね。