ルネ・クレール監督の初のトーキー映画といわれている
「巴里の屋根の下」を観ました .
ストーリーは巴里の下町で繰り広げられる
いわゆるロマンティック・コメディー
シャンソンのリズムにのって物語は静かに流れていきます .
セリフは限られていますが 、
そこは登場人物の仕草、流れている音楽から
観る側が好きに想像することが出来ます .
あまりごちゃごちゃすることなく
シンプルでモノトーンな画面も
またこちらの想像力を掻き立てていると思います .
鍵のなくしたポーラがアルベールのアパートに
泊めてもらうことになるのですが、
少しの間、夜道を二人で歩いていく
暗がりの中に映し出された二人の揃った足元
このシーンからは
静かなそしてきれいな時の流れを感じました .
ふたりの間ではどんな会話がされたのかしら?
でもそのあとアパートの寝室で誰がベッドを使うかで喧嘩
くすっと笑ってしまいましたが!