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民藝の100年

今東京国立近代美術館で開催されている

「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」に行ってきました .

 

柳宗悦らが蒐集した暮らしの道具や民画のコレクションや出版物などの資料

合わせて450点以上のもの作品

 

ただ蒐集されたものを展示するだけではなく、

彼らが推進した民藝運動に注目したとても見応えのある展覧会でした .

 

展示されている作品とともに書かれていた柳宗悦の言葉の中で

惹かれたものがいくつかあります .

 

「作品の持つ特色や時代性を写し表すためには何より作品への理解が必要」

そのためには「直下に見よ」

 

 「直下に見る」とはそのものをよく見るということ

意味とか慣習とかに囚われずにそのもの自体を直接的に見て理解すること

 

これは普段の写真撮影、作品制作においても当てはまることだと思います .

 

対象物を直下に見て瞬時に理解するということは

単純なことではあるけれど

 

どうしても意味とか世間的な慣習から見ることが先に立ってしまい

なかなか難しいことだと思います .

 

でも自分の心の中を無にして対象物に向き合い

直下に見ることによって初めて

そのものに潜む特色を見つけて引き出していくことができ

出来上がった作品は人を惹きつけるものとなるのですね

 

写真は柳が書斎で愛用していた

19世紀のアメリカのアンティークの獅子飾付椅子

 

肘掛けの頭のところにまで

細かい細工が凝らされていることに驚きました .