先日のペンギンレッスン撮影会は
国立西洋美術館の常設展でした
写真は17世紀半ばにフィレンツェで活躍した宗教画家
カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」の一部
深い青色のマントをまとった聖母マリア
暗がりの中から浮かび上がる
少しうつむき加減のお顔、そして組んだ両手
その組んだ両手に光があたって
お顔と同じくらいに大きく、存在感があります .
力強さを感じるその手をあわせて
神様に一心に祈っているのでしょうか .
とても美しくそして優しいけれど
内に秘められた強さをもつ聖母の作品に
心を奪われてしまい 去りがたかったです
実はこの絵を観たときに
どこかでみたような親しみを覚えました .
調べてみたらサレジオ教会の入り口の
小さい祭壇に置かれている聖母画が
同じカルロ・ドルチによって描かれた
「親指の聖母」のレプリカで
マリア様のお顔がこの「悲しみの聖母」と同じように
悲しみをたたえたものでした