先日六本木に「特別展アリス、
へんてこりん、へんてこりんな世界」を
観に行ってきました .
「不思議な国のアリス」初版本の挿絵
ジョン・テニエルの原画を見て
それから日本で描かれた挿絵、
ディズニー映画や舞台のアリスのポスターを見て
なぜか「くまのパディントン」の挿絵のことを思い出しました .
先日崩御されたエリザベス女王と
プラチナジュビリーのお茶会で“共演“したパティントン
原作はマイケル・ボンド
そしてさまざまな人が挿絵を描いています .
4コマ漫画や文房具とかでもよくみる
アイバー・ウッドのパディントンも
カラフルでコミカルでとても親しいやすいのですが
私は初版本を手がけた
ペギー・フォートナムの挿絵が一番好きです .
その初版本がパディントンと出会った最初だから
ということもありますが
ペギーの挿絵は
細かな線と陰影で温かい表情がでていて
モノクロではあるけれど
イギリス的なユーモアたっぷりのこの物語を
アニメの世界の「かわいい」というのではなく
パディントンも一人の紳士として
よりリアルなもの、生き生きとしたものに、
そして躍動感あふれるものに
しているような気がするからです .
挿絵によって受ける印象の違い
一つの絵本を挿絵にも注目して
見てみるのも楽しいですね .