この写真は先日世田谷美術館でやっていた
「民藝 美は暮らしの中にある』で
展示されていたいっちん行平というものだそうです
行平とは土鍋などのことを指すそうですが
表面にいっちんと言われる技法で
アクセントとしてつけられた白い縦線
ふっくらとした胴体や取っ手の部分
この愛らしい形に惹かれました
まるで亀が首をもたげているようですね
こんな土鍋が食卓に並んだら
さぞかし楽しいだろうなと思える一品でした
一言で言い表すのは難しいのですが
なんとも素朴で温かみのある日本の民藝
私たちの日常の生活に根差しているものだからでしょうか
今までフランスやイタリアの食器や台所用品をみて
感じていたもの、憧れとは違う
心の落ち着き、豊かさを再認識した展示でした