国立西洋美術館で開催されていた
内藤コレクション「写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」
印刷技術がなかった中世ヨーロッパで
聖書や時祷書、聖歌集などを伝達する方法の一つとして
人の手で書き写された写本
文字の装飾も素晴らしいけれど
その余白に散りばめられた装飾が彩りも豊かで
単なる文字の書き写しではなく
それ自体がひとつの作品のように思われました
聖書だけをとっても膨大な量があるのを
ひとつひとつ書き写し このように装飾していく
どのくらいかけて作り上げていくのかしら
人々の信仰の賜物とはいえ 気が遠くなるような
細かい作業だったのだろうなと思いながら
展示をみました
写真は展示作品の一つ「詩篇集零葉」 より
挿絵がなんとも微笑ましいですね