京都 何必館にて開催されている
「ロニスの愛したパリ WILLY RONIS展」
写真は「雨の日のヴァンドーム広場、パリ」と題するもの
何必館から記念出版された「ウィリー・ロニス写真展」の中で
この写真が掲載されているページの横に
次のようなロニスの言葉が書かれていました
「戸外は舞台、偶然という名の演出がある。
偶然は時折、天才だ。
ユニークなこの瞬間をうまく捕える特技のある写真家がいる。
この時、写真は、それのみが我々に与えることの出来るものを
明らかにする。」
(何必館京都現代美術館発行「ウィリー・ロニス」より引用)
路面にある水たまりにオーステリッツ記念柱が映り込み
その水たまりの上を女性がまたぎ渡ろうとしている
ごく普通の情景ですが、そこに眼を止め
女性の足がフレームのようになって
水たまりと映り込んでいる柱とをはめ込んでいる
偶然が重なったタイミングなのかもしれませんが
それをうまく捕らえているこの写真に唸ってしまいました
何必館は今回も観客は私一人
一つのフロアにモノトーンの大きな作品が10枚、
その中で一人で作品をじっくりと鑑賞できる
とても優雅な時を過ごしました